MCJ 業界用語集

すべて 運航・パイロット 気象 管制・進入 地上・整備 空港・スポット 書類・チェック 機体・整備記録 営業・予約 社内略語 機種・登録記号 空港コード 規制・機関

運航・パイロット

PICピーアイシー / Pilot In Command運航

機長。その便の最終責任を持つパイロット。判断はすべてPICが下す。CAPTAIN(CAP)と書くこともある。

「有償のPICは小野さんなので」
FO / F/Oエフオー / First Officer運航

副操縦士。機長の右側に座って一緒に操縦する。社内では「西村」「岩佐」がFOで活躍中。

「有償のFOは西村さんで考えてます」
PF / PMピーエフ / ピーエム運航

PF=Pilot Flying(操縦している側)/PM=Pilot Monitoring(監視している側)。レグごとに役割を入れ替えるのが普通。PICとFOがどちらPFになるかは別の話。

PCピーシー / Proficiency Check運航

技能審査。パイロットが定期的に受ける技能チェック。シミュレーターか実機で行う。落ちると乗務できない。半年〜1年に1回。

OPCオーピーシー / Operator Proficiency Check運航

運航者技能審査。会社が独自に課すPCのようなもの。PCより会社規程に近い内容を確認する。

TR / 限定変更ティーアール / Type Rating運航

機種限定資格。「C510に乗れる」「CJ4に乗れる」のように、機種ごとに別の資格が要る。新しい機種に乗る時はその訓練と試験を受ける。

「4/6-8のCJ4限定変更の試験官のメール」
ATPL / CPL / PPLエーティーピーエル / シーピーエル / ピーピーエル運航

パイロットライセンスの段階。PPL=自家用操縦士/CPL=事業用操縦士/ATPL=定期運送用操縦士。MCJの機長はCPL+IR以上が標準。

IRアイアール / Instrument Rating運航

計器飛行証明。雲の中をIFRで飛ぶための資格。これがないと商業運航にはほぼ就けない。

路線審査ろせんしんさ / Line Check運航

実際の路線(営業便)で行う審査。試験官同乗で飛び、合格すればその路線を機長として飛べる。

口述(試験)こうじゅつ / Oral Exam運航

口頭試問。試験官との対話で規程や機体システムの知識を確認する。実技試験の前にやる。

機長訓練 / 昇格訓練きちょうくんれん運航

FOから機長に昇格するための訓練。会社規程で時間数・回数が決まっている。

IFRアイエフアール / Instrument Flight Rules運航

計器飛行方式。雲の中など視界に頼らず、計器と管制(ATC)の指示で飛ぶ方式。MCJのチャーター便は基本IFR。

VFRブイエフアール / Visual Flight Rules運航

有視界飛行方式。地上・地形を目視しながら飛ぶ方式。訓練の遊覧飛行などで使う。

VMC / IMCブイエムシー / アイエムシー運航

VMC=有視界気象状態(目で外が見える条件)/ IMC=計器気象状態(雲の中で外が見えない条件)。

GAジーエー / Go Around運航

着陸復行。着陸進入を途中で中止して、もう一度上昇してやり直すこと。気象や前機との間隔で行う、安全側の判断。

TGL / タッチアンドゴーティージーエル / Touch and Go Landing運航

着陸→停止せず再離陸を繰り返す訓練。離着陸練習を効率良くする。

V1 / VR / V2ブイワン / ブイアール / ブイツー運航

離陸速度の段階。V1=離陸中止の限界速度/VR=ローテーション開始速度(機首を上げる)/V2=片発停止時の安全上昇速度。離陸前のブリーフィングで毎回確認する。

DH / DA / MDAディーエイチ / ディーエー / エムディーエー運航

進入の最低高度。これを下回るまでに滑走路が見えなければGo Aroundする決断高度。DH/DAはILSなど精密進入用、MDAは非精密進入用。

Bingo Fuel(ビンゴ)ビンゴ・フューエル運航

「これ以上下がったら代替空港に行く決断をする」最低燃料ライン。チャーター便でも燃料判断の起点になる。

クロス / ヘッド / テールウィンドCrosswind / Headwind / Tailwind運航

機体に対する風の向き。クロス=横風/ヘッド=向かい風/テール=追い風。離着陸の可否や燃料に直結する。横風制限を超えるとその滑走路は使えない。

シングルパイロットSingle Pilot運航

パイロット1人で操縦すること。Citation Mustang(C510)はシングルパイロット運用が認められている機体。

ブリーフィング / ぶりBriefing運航

フライト前の打ち合わせ。天気・経路・燃料・分担などを乗員で確認する。社内では「ぶり」と略す。

「ぶりおねがいします!」
スタンバイStandby運航

待機状態。「クリアランススタンバイ」=管制承認待ち、「燃料スタンバイ」=給油待ち、など。

プロシージャProcedure運航

操作手順。「機体でプロシージャの確認」=コックピットで手順の流れを実機を使って練習する、の意味。

FTLエフティーエル / Flight Time Limitation運航

乗務時間制限。パイロットの疲労を防ぐため、月・年単位で乗務時間の上限が決まっている。MCJ Crewアプリで管理。

CRMシーアールエム / Crew Resource Management運航

乗員間の連携手法・規律。役割分担、情報共有、お互いに指摘し合うルール。事故防止の柱。

SOPエスオーピー / Standard Operating Procedure運航

標準運航手順。会社ごとに定めた「いつもこうやる」の決まり。SOPを破ると事故につながる。

シラバスSyllabus運航

訓練の科目表。「今回の訓練でやる内容」が決まっている。シラバス通り終わらないと修了にならない。

教官きょうかん / Instructor運航

訓練を行う有資格パイロット。社内では金澤さんなどが教官。

プッシュバックPushback運航

スポットから機体を後ろ向きに押し出す作業。トーイング車を使う。MCJの小型機ではトーボットで動かす。

タキシー / タクシングTaxi / Taxiing運航

機体が自力で地上を走行すること。スポットから滑走路までの移動。

Squawk(スコーク)スコーク運航

トランスポンダー(位置応答装置)のコード。管制から「Squawk 1234」と指示され、機体側でコードをセットする。7700=緊急、7600=通信不能、7500=ハイジャック。

気象

シーリングCeiling気象

雲底高度(地上から最も低い雲の底までの高さ)。低いと進入時の視程確保が難しくなる。「シーリングが下がってきた」=雲が低くなって着陸条件が悪化。

ビジビリティVisibility / 視程気象

水平方向にどれくらい見えるか(m / km)。離着陸の最低条件として規程に書かれている。「ビジ500m」=500m先しか見えない。

RVRアールブイアール / Runway Visual Range気象

滑走路視距離。滑走路上で見える距離。ILS進入の合否ラインに直結。

METAR / TAFメター / タフ気象

METAR=空港の現在の気象実況(30〜60分ごと更新)/TAF=その空港の運航用天気予報(数時間〜24時間)。両方セットで運航判断に使う。

CAVOKケイブイオーケー / Ceiling And Visibility OK気象

「視程・雲・天気とも問題なし」を表す気象用語。METARに出てきたら最高の天気の意味。

CB / 積乱雲シービー / Cumulonimbus気象

積乱雲。雷・乱気流・降雹・ダウンバーストを伴う。CBには絶対近づかない。METAR/TAFに「CB」が入ったら要警戒。

TSティーエス / Thunderstorm気象

雷雨。METAR/TAFに「TS」と書かれる。CBとセットで現れることが多い。

ガストGust気象

突風。METARでは「15G25KT」=平均15ノット、ガスト25ノット、のように書かれる。離着陸の風制限はガスト値で見る。

ウィンドシアWind Shear気象

短い距離・時間で風向風速が急変する現象。着陸寸前の急激な失速や上昇に直結する非常に危険な事象。低層ウィンドシア警報が出たらGo Aroundを選択することが多い。

タービュランス / 乱気流Turbulence気象

空気の乱れによる機体の揺れ。Light / Moderate / Severe / Extreme の4段階。SevereやExtremeは事前回避が必要。

アイシング / 着氷Icing気象

機体表面に氷が付くこと。翼の揚力低下・センサー閉塞を招く。デアイス/アンチアイス装置で対応するが、Severe Icing帯は飛行禁止。

フリージングレベルFreezing Level気象

気温が0℃になる高度。これより上では着氷のリスクが出てくる。

前線 / 高気圧 / 低気圧 / ジェット気流ぜんせん / こうきあつ / ていきあつ気象

気象配置の基本。前線通過時は荒天、低気圧周辺は悪天、ジェット気流上を飛ぶと向かい風で燃料がきつくなる。日本上空は冬季にジェット気流が強い。

FSASエフサス / Flight Service Aviation Soundings気象

気象庁が出す航空用気象資料の一つ。社内では「FSAS48」など時間表記で参照される、上空風予想図。

管制・進入

ATCエーティーシー / Air Traffic Control管制

航空管制。空の交通整理をする機関。離陸許可・経路・高度はすべてATCに従う。

ATISエーティス / Automatic Terminal Information Service管制

空港の風向・滑走路・気圧などをループ放送している自動情報。出発前と到着前に必ず聞く。電話で取れる空港もある。

「伊丹のATISください!」
グラウンド / タワー / デパチャー / アプローチ / センターGround / Tower / Departure / Approach / Center管制

飛行フェーズごとに通信する管制機関。Ground=タキシング、Tower=離着陸、Departure=出発上昇、Approach=進入降下、Center=巡航。フェーズが変わるごとに「ハンドオフ」される。

ランウェイ / RWYRunway管制

滑走路。方位の十の位で番号がつく(RWY 34=磁方位340度向き)。「RWY 34L/R」のようにLeft/Rightも付く。

SIDシド / Standard Instrument Departure管制

標準計器出発方式。空港ごとに決まった離陸後の経路集。「TIGER OUT」のように名前がついている。

STARスター / Standard Terminal Arrival管制

標準到着方式。SIDの逆で、空港に降りるまでの定型ルート。

ILSアイエルエス / Instrument Landing System管制

計器着陸装置。滑走路に向けて電波で進入経路(垂直/水平)を案内する施設。視程が悪い時はILSが頼り。

VOR / DMEブイオーアール / ディーエムイー管制

VOR=方位を示す無線航法施設/DME=距離を示す施設。今はGPSが主流だが、バックアップとして残る。

RNAV / RNPアールナブ / アールエヌピー管制

GPSベースの航法。あらかじめ決めたウェイポイントを結ぶ経路を自動的に飛べる。RNPはより高精度なRNAV。

アプローチApproach管制

空港に降りるまでの進入飛行。ILSアプローチ、RNAVアプローチ、ビジュアルアプローチなど方式が複数ある。

サークリングアプローチCircling Approach管制

滑走路の反対側から進入してきて、空港上空で旋回して着陸する方式。ILSが反対側にしかない空港などで使う。

ファイナルFinal Approach管制

最終進入。滑走路に対して一直線になった状態。「On Final」=着陸直前。

ホールド / ホールディングHolding管制

待機旋回。混雑・天候で順番待ちが発生したとき、決められたパターンを楕円形に旋回し続ける。燃料を食う。

ウェイポイントWaypoint管制

空中の経路上の地点。5文字の名前がつく(TIGER, SUMAR, AYAMEなど)。フライトプランはウェイポイントを並べて書く。

「TIGER SUMAR AYAME SETOH ONOPA WASYU Y28 BAMBO」
クリアランスClearance管制

管制承認。「この経路・高度で飛んでいい」というATCからの許可。クリアランスが来ないと出発できない。

「くりあらんすまだでーす」
リリースRelease管制

クリアランスが出て出発できる状態。「リリースされた」=「ゴーサインが出た」。

地上・整備

ハンドリングHandling / Ground Handling地上

空港での地上支援業務全般。給油手配・スポット誘導・タラップ・荷物・パスポート対応など。これを請け負う会社が「ハンドラー(ハンドリング業者)」。

「現地ハンドリング業者調整に時刻、人数等の情報が必要です」
ハンドラー / ハンドリング業者Handler地上

ハンドリング業務を請け負う会社・スタッフ。空港ごとに付き合いのある業者が変わる。
MCJ関連の主な業者:羽田/成田=ノエビアエアロ/FBJ/JAL/ANAF 大阪=エアロラボ/アリラ/大阪航空/エクセル航空 地方=空港ごとに別途。

トーイングTowing地上

機体をトーイング車(牽引車)で引いたり押したりして動かすこと。エンジンをかけない状態でスポットへ出し入れする。

トーボットTowbot地上

小型機を1人で動かせる電動の牽引装置。MCJはMustang用のトーボットを所有。

「トーボットの操作は不要です」
デアイス / 防除雪氷De-icing地上

機体に付着した雪・氷を除く作業(除氷)と、付くのを防ぐ作業(防氷)の総称。冬季はこれが追加料金で発生する。

「デアイス44万税込」「防除雪氷93,500円」
ウエバラWeight & Balance(重量重心計算)地上

機体重量と重心位置の計算。旅客・燃料・荷物の重さと位置でバランスを取る。これが範囲外だと飛んではいけない。出発前に必ず作る。

「ウエバラとプラン入れておきます」
燃調 / 燃料計画ねんちょう / Fuel Planning地上

そのフライトに必要な燃料量を計算すること。目的地・代替空港・予備燃料を全部足して決める。Trip Fuel + Alternate Fuel + Reserve Fuel + Extra Fuel。

アルコール検査Alcohol Check地上

フライト前後にパイロット・整備士・運航管理者が必ず受ける検査。記録は3年保存。社内では「MCJ Alcohol」で管理。

「アルコール立会いお願いできますか?」
オペノーOperation Normal地上

「機体・運航ともに異常なし」の意味の社内連絡用語。LINEで一言「オペノー」と書けば全員に状況伝達できる。

「機体ノーマルです」「オペノーです!メル以外」
ナブデータNavigation Database地上

機体のナビゲーションシステムに入れる航法データベース。28日ごとに更新(AIRACサイクル)。古いと飛べない。

「ナブデータ待ち」「ナブデータ更新時は機体到着早めます」
エアラック / AIRACエアラック地上

世界共通の航法データ更新サイクル。28日に1回、全空港・全経路情報が更新される。AIRACが変わるとナブデータも更新が必要。

「今回のエアラックによるエンルートチャートの更新はないです」
フェリーフライト / フェリー便Ferry Flight地上

旅客を乗せない、機体回送だけのフライト。例:神戸に置いてある機体を羽田まで持っていく便。「次のチャーターのために機体を運ぶ」目的なので売上は立たない。

有償フライトゆうしょう / Revenue Flight地上

お客様からお金をもらって飛ぶ便。逆に訓練便・フェリー便は「無償」。乗員の組み合わせ規程・記録方法が異なる。
有償:売上+お客様乗せる/フェリー:回送のみ/訓練:訓練生+教官のみ。

ポジショニングPositioning地上

フェリーと同義で使われることも多い。本拠地以外から出発するために機体・乗員を事前に送ること。海外では「Ferry」と「Positioning」を使い分けることもある。

ピストンPiston Run地上

同じ区間を往復で何往復もする運航。例:「鹿児島⇄屋久島のピストン」。

ハンガー / 格納庫Hangar地上

機体を屋内に格納する倉庫。雨風・紫外線から守る。MCJはG550用にKIX(関空)にハンガー契約を結んでいる。

AOGエーオージー / Aircraft On Ground地上

機体が故障・整備で運航不能で地上に止まっている状態。「AOGになった」=本日の運航は無理、を意味する非常事態。航空会社の最大の悪夢のひとつ。

給油 / アップリフトFueling / Uplift地上

機体への燃料補給。給油業者(前田さん/早川さん/空港の業者など)に予約を入れて時間どおりに来てもらう。給油量はガロン(USG)・ポンド(LBS)・キロ(KG)で扱う。

空港・スポット

スポットSpot / Parking Stand空港

空港内の機体駐機場所。番号で管理される。「952」「R1」「R2」「123F」など。スロット同様、空きがないと使えない。

「本日、羽田到着スポット952になってます」
オープンスポットOpen Spot空港

屋外の駐機スポット。逆にハンガー内駐機もある。

R1 / R2 / R01アール空港

羽田などのスポット番号。「燃料11:15にR1に来ます」のように使う。

スロットSlot空港

発着枠。混雑空港(羽田・伊丹など)で、出発・到着できる時間枠の予約。取れないと飛べない。MCJの運航計画はスロット取得が起点。

「羽田出発スロット 8:25 / 羽田到着スロット 18:25」
ビジターパスVisitor Pass空港

空港制限区域に立ち入るための一時的な許可証。事前申請が必要で、当日窓口で受け取る。社員以外の搭乗者・撮影スタッフなどに必須。

立入申請 / 車両申請たちいりしんせい空港

空港制限区域に「人」が入る申請=立入申請、「車両」を入れる申請=車両申請。ハイヤーやお見送りの車を機側まで入れたい時に必要。

機側きそく / Aircraft Side空港

機体のすぐそば。「機側送迎」=お客様の車を機体の真横まで入れて乗り換えてもらう、VIPらしい体験。MCJの強み。

ハイヤーHire空港

運転手付きの送迎車。空港〜お客様の自宅などを結ぶ。代理店経由で手配することが多い。

お見送り / お出迎えおみおくり / おでむかえ空港

代理店スタッフがチェックインからゲートまで同行することで、立入申請が必要になる。

FBO / FBJエフビーオー / Fixed Base Operator空港

FBO=ビジネスジェット専用のターミナル・地上業務会社。羽田の「FBJ(Fixed Base Japan)」「ノエビアエアロネットワーク」など。一般旅客と動線が分かれていて快適。

使用届しようとどけ空港

地方空港など、その空港を使うために事前提出する書類。乗員が現地で書くこともある。

主なハンドラー名(社内呼称)— Cheat Sheet —空港

ノエビア=ノエビアエアロネットワーク(羽田FBO)/FBJ=Fixed Base Japan(羽田FBO)/ANAF=ANAエアロサービス/JAL=JALグランドサービス/エアロラボ=八尾の地上業務/アリラ=大阪・八尾の業者/エクセル航空=ヘリ・小型機系。LINEで呼び捨て・略称が飛び交うが慣れれば把握できる。

書類・チェック

チェックリストChecklist書類

乗員が操縦中に必ず使う確認リスト。Normal Checklist=通常時、QRH=異常時。社内では「Normal Checklist」「OPTG」を独自に整備・更新している。

QRHキューアールエイチ / Quick Reference Handbook書類

異常・緊急時用の即引きハンドブック。火災・与圧喪失・エンジン故障などの手順がページ別に載っている。

OPTGオーピーティージー / Operating Guide書類

運航ガイド。Pilot's Operating Handbookに会社方針を加えたもの。社内では版数管理(REV9など)。

POH / AFMPilot's Operating Handbook / Airplane Flight Manual書類

機体メーカー発行の正式マニュアル。性能・制限・手順の根拠書類。耐空証明と紐付き。

MELメル / Minimum Equipment List書類

最小装備品リスト。「これが壊れていても飛んでよい」「これが壊れていたら飛んではダメ」が機種ごとに決まっている。当日不具合が出たらMELで判定。

「オペノーです!メル以外」
運航依頼書うんこういらいしょ書類

代理店から「この日この時間でこの空港間を飛ばしてください」と公式に依頼する書類。社内の受託判断はこれが起点。

運送約款うんそうやっかん書類

運送契約の標準条件をまとめた約款。「貸切旅客運送約款」が国交省に届出されている。キャンセル料の根拠もここ。

耐空証明 / COAたいくうしょうめい / Certificate of Airworthiness書類

機体が安全に飛べる状態だと国が認める証明書。これが切れると飛べない。整備で維持する。

AOCエーオーシー / Air Operator Certificate書類

航空運送事業者として商業運航するための許可証。会社単位で取得する。MCJも保有。

マニフェストManifest書類

旅客名簿。氏名・生年月日・パスポート番号などをまとめたリスト。出入国・搭乗管理で必要。

機体・整備記録

TTティーティー / Total Time整備

機体の総飛行時間(h)。機体ごとに累計でカウントされる。整備時期判断の基本。

「123FのTT」
TCティーシー / Total Cycle整備

機体の総離着陸回数(サイクル)。1回の離陸〜着陸で1サイクル。短距離を繰り返す機体はサイクルが先に来る。

TSN / CSNティーエスエヌ / シーエスエヌ整備

TSN=Time Since New(新造機からの飛行時間)/CSN=Cycle Since New(同サイクル数)。エンジン・部品ごとに別管理することもある。

TSO / CSOティーエスオー / シーエスオー整備

直近のオーバーホール(大整備)からの時間・サイクル。エンジン交換・大規模整備の周期判断に使う。

A check / C check / D checkエーチェック / シーチェック / ディーチェック整備

定期整備の区分。A=軽度(数百時間ごと)/C=中規模(数千時間)/D=大規模オーバーホール(数年に1回、機体を解体する)。費用と日数が桁違いに変わる。

TBOティービーオー / Time Between Overhaul整備

オーバーホール間隔。エンジンや部品の「○○時間ごとに分解整備する」基準。

LNDエルエヌディー / Landing整備

着陸回数。月間集計などに使う。

「LND/M : 80」(その月の着陸80回)
FLT hourエフエルティー / Flight Hour整備

飛行時間(h)。FLT hour/M=月間飛行時間、A/C hour/M=月間機体稼働時間。

「FLT hour/M : 31.9」
BO / BI(ぼ / び)ビーオー / ビーアイ / Block Out / Block In整備

BO=機体がスポットを離れた時刻、BI=スポットに入って止まった時刻。商業運航の「飛行時間」はBO〜BIで測る。TKO(離陸)/LND(着陸)とは別物。
社内では「ぼ」「び」と平仮名一文字で書くのが定着している。BOを「ボ」と発音→「ぼ」と書くようになった。LINEで「ぼ」「び?」だけ流れることもあるので戸惑わないこと。

「BO 54 / BI 15」「ぼ」「BK?」→「yes.bk!」
タイヤプレッシャーTire Pressure整備

タイヤ内圧。毎日チェック対象。専用ゲージで測る(MCJはMJ-P25など番号管理)。

ProParts / TAPプロパーツ / タップ整備

機体メーカーの「整備プログラム」。時間あたりの定額制で部品やエンジン整備が含まれる。CJ4のProParts(機体)+TAP Advantage(エンジン)がMCJも契約中。

LRUエルアールユー / Line Replaceable Unit整備

現場で交換できる部品単位。故障時はLRUごと取り外して新品と交換し、外したものを工場で修理する。

営業・予約

チャーター(貸切)Charter営業

機体を1区間ごと貸し切るサービス。MCJの主力。料金は片道単位(例:羽田⇄白浜 片道 1,043,900円)。

遊覧(飛行)ゆうらん / Sightseeing Flight営業

同じ空港を離発着して景色を楽しむフライト。25分・45分など時間で料金が決まる。

エンプティレグEmpty Leg営業

回送(フェリー)便を旅客に格安で販売する仕組み。「Trial Flight」というMCJの会員制サービスでもこれを使う。

レグLeg営業

運航の1区間。例:「羽田→白浜→羽田」は2レグ。多区間運航では「2レグ目」「3レグ目」と呼ぶ。

有償ゆうしょう / Revenue Flight営業

お客様からお金をもらって飛ぶ便。逆に訓練便・フェリー便は「無償」。乗員の組み合わせ規程も異なる。

片道 / 往復かたみち / おうふく営業

料金体系の基本。片道2区間で往復、目的地で泊まる場合は「夜間駐機」料金が加算されることもある。

夜間駐機やかんちゅうき / Overnight Parking営業

目的地空港に1泊する場合に発生する駐機料金。「乗員と機体が目的地に滞在する」プランで使う。

予約金 / 残金 / デッドラインよやくきん / ざんきん営業

予約金=申込み時の頭金(10%など)/残金=出発前までに支払う残額/デッドライン=各支払いの期限。期限を過ぎるとキャンセル扱いになることがある。

キャンセル料 / キャンセルポリシーCancellation Policy営業

何日前にキャンセルしたら何%返金される、を定めた規程。運送約款と契約書に書いてある。

代理店だいりてん / Agent営業

お客様への販売・営業を担当するパートナー会社。SKYTREK・HIS(クオリタ)など。MCJは代理店経由の販売も主力。

ケージ(ペット搭乗)Cage営業

ペット用キャリーケース。MCJはドア幅65cm制約から、ケージ一辺55cm以下を目安にしている。

VIP / VVIP / CIPブイアイピー / ブイブイアイピー / シーアイピー営業

VIP=Very Important Person/VVIP=さらに上位(国賓級)/CIP=Commercially Important Person(ビジネス上重要)。空港対応・動線・接遇のレベルが変わる。

Wet Lease / Dry Leaseウェットリース / ドライリース営業

機体貸し出しの形態。Wet=機体+乗員+整備+保険つき(運航込み)/Dry=機体のみ。Wetの方が顧客負担は少ないが料金は高い。

Fractional Ownershipフラクショナル・オーナーシップ営業

機体共同所有プログラム。1/8オーナーになれば年に何時間利用可、という米国NetJets型のビジネスモデル。日本ではまだ少数。

ケータリングCatering営業

機内に提供する食事・飲み物の手配。代理店経由でリクエストを受けて、空港のケータリング業者に依頼する。

社内略語・呼び方

MCJエムシージェイ / Microjet社内

弊社マイクロジェット株式会社の略。社内システム名にも全部「MCJ-」が頭につく(MCJ Booking, MCJ Crewなど)。

スカトレ / スカイトレSKYTREK社内

代理店パートナー「SKYTREK」の社内呼称。MCJ最大級の販売チャネル。

JOT / 臓器ジェイオーティー / Japan Organ Transplant Network社内

日本臓器移植ネットワーク。提供臓器の緊急搬送を依頼してくる連絡先。「臓器」と呼ばれる便は時間との戦い。最優先で動く。

「予定より早い11時59分に無事心臓が病院に着いたとお礼の連絡がありました」
エアロラボAerolab社内

大阪・八尾空港のFBO的パートナー。MCJ機の格納庫やハンドリングを担当。所属クルー(吉岡・内山・北島)もいる。

日勤 / 時間外(電話当番)にっきん / じかんがい社内

電話当番のシフト区分。日勤=平日昼間、時間外=夜・休日。「MCJ Shift」アプリで管理される。臓器コールが時間外に来ることも多い。

運航部 / 整備部うんこうぶ / せいびぶ社内

社内の機能部門。運航部=パイロット・運航管理/整備部=機体整備担当。

PAX / パックスパックス / Passengers社内

旅客。航空業界の世界共通略語。「PAX 1」=旅客1名。

「パックス、1名(鈴木)」
ぼ / びBO / BI を平仮名化したMCJ社内表記社内

Block Out / Block In の音読みからの社内独自表記。LINEで「ぼ」「び?」だけ流れることがある。最初は何のことかわからないが、要は「スポットを離れた時刻 / 着いた時刻」のこと。

ぶりBriefingの社内略社内

「ブリーフィング」の略。社内LINEでは「ぶりおねがいします!」のように使う。

機種・登録記号

C510 / Mustangシーゴーイチマル / セスナ・サイテーション・マスタング機種

MCJ運航中の小型ビジネスジェット。4人乗り。シングルパイロット運用可。

CJ4シージェイフォー機種

CessnaのCitation CJ4。Mustangより大きい中型ビジネスジェット。MCJも運航。

HA-420 / HondaJetホンダジェット機種

本田航空機の小型ビジネスジェット。MCJの取扱機種のひとつ。

G550 / Gulfstream G550ジーゴーゴーマル機種

大型長距離ビジネスジェット。MCJはG550も運航計画あり。

VLJ / Light / Mid / Heavy Jetビズジェットのサイズ区分機種

ビジネスジェットのサイズ区分。
VLJ(Very Light Jet)=Mustang/Light=CJ4/Super Mid=Praetor 600/Heavy=G550/Ultra Long Range=G650, Global 7500。
サイズが上がるほど航続距離・座席数・運航コストが大きくなる。

Boeing / Airbusボーイング / エアバス機種

世界2大旅客機メーカー。代表機種:B737/B777/B787 / A320/A350/A380。ビズジェットとは別市場だが、ATCの世界では同じ管制を受ける。

ビズジェット主要メーカー— Cheat Sheet —機種

Gulfstream(米)=G500/G550/G650/G700 高級長距離/Cessna/Textron(米)=Citation系(Mustang→M2→CJ3→CJ4→XLS→Latitude→Longitude)/Embraer(伯)=Phenom 100/300, Praetor 500/600/Dassault(仏)=Falcon 6X/7X/8X/Bombardier(加)=Challenger 350/650, Global 5500/7500/Honda(日)=HondaJet HA-420。

登録記号 / Tail Number(国別プレフィックス)Registration Mark機種

機体の国籍を表すプレフィックス。
JA=日本/N=米国(例:N679MS)/G=英国/D=ドイツ/F=フランス/B=中国/台湾/HL=韓国/VH=豪/VP-B/M-=タックスヘイブン国(ケイマン・マン島など)。
社内では下4桁+末尾アルファベットで呼ぶ(「123F」「303G」「303D」「77KC」など)。

空港コード

ICAO(4レター)/ IATA(3レター)イカオ / アイアタコード

空港コードには2種類ある。
ICAO=4文字(運航で使う)例:RJTT=羽田 地理的に頭文字が決まる。
IATA=3文字(航空券・地上業務で使う)例:HND=羽田 乗客向け表示でよく目にする。
同じ空港でも文脈で使い分け。

ICAO 国別プレフィックス最初の2文字でその国・地域がわかるコード

RJ=日本/RK=韓国/RC=台湾/RP=フィリピン/VH=香港/WS=シンガポール/VT=タイ/K=米国本土(KJFK=ニューヨーク)/EG=英国(EGLL=ヒースロー)/EH=オランダ/LF=フランス/ED=ドイツ/YS=豪。

RJTT / HND羽田(東京国際)コード

東京国際空港(羽田)。MCJの主戦場。

RJAA / NRT成田(成田国際)コード

成田国際空港。

RJOO / ITM伊丹(大阪国際)コード

大阪国際空港(伊丹)。

RJBB / KIX関西国際コード

関西国際空港。G550のKIX格納庫契約あり。

RJBE / UKB神戸コード

神戸空港。MCJの拠点空港のひとつ。

RJCC / CTS新千歳コード

新千歳空港。北海道の玄関。

RJOY / YAO八尾コード

八尾空港。エアロラボ/前田さん等の拠点。

RJOT / TAK高松コード

高松空港。

RJNA / NKM名古屋飛行場(小牧)コード

名古屋飛行場(小牧)。中部国際は別(RJGG / NGO)。

RJGG / NGO中部国際(セントレア)コード

中部国際空港。

RJFC / SYO静岡コード

静岡空港。

RJAH / IBR茨城コード

茨城空港。

RJFF / FUK福岡コード

福岡空港。

ROAH / OKA那覇コード

那覇空港。沖縄=RO**プレフィックス。

RJOA / HIJ広島コード

広島空港。

RJAF / MMJ松本コード

信州まつもと空港。

RJCM / MMB女満別コード

女満別空港。知床ツアーで使う。

規制・機関

ICAOイカオ / International Civil Aviation Organization機関

国際民間航空機関(国連の専門機関)。世界共通の航空規則・コードを定める。空港の4文字コードもICAO発。

IATAアイアタ / International Air Transport Association機関

国際航空運送協会(航空会社の業界団体)。3文字の空港コードや運賃計算規則を定める。

JCAB / 国交省航空局ジェイキャブ / Japan Civil Aviation Bureau機関

国土交通省航空局。日本の航空行政を担う。AOC・耐空証明・パイロットライセンスはここから受ける。「局」と社内で言ったらたいていJCAB。

FAAエフエーエー / Federal Aviation Administration機関

米国連邦航空局。世界の航空規則の事実上のリーダー。N機体(N679MSなど)の認証元。

EASAイーエーエスエー / European Union Aviation Safety Agency機関

欧州航空安全機関。欧州版FAA。エアバスなど欧州機の認証元。

JOTジェイオーティー / Japan Organ Transplant Network機関

日本臓器移植ネットワーク。臓器搬送をMCJに依頼してくる団体。社内では「臓器」とも呼ぶ最優先カテゴリ。

航空法 / 航空法施行規則こうくうほう機関

日本の航空に関する基本法とその施行規則。MCJの運航・整備・乗員規程はすべてここに紐付く。社内に「MCJ航空法AIエージェント」もある。

NACCS / ナックスナックス / Nippon Automated Cargo and Port Consolidated System機関

税関の通関電子申請システム。国際線運航で機体・貨物・乗員の通関手続きをこれで行う。「ナックスで申請して」と言われたら税関オンライン申請のこと。

SEMAセマ機関

災害時に企業が協力支援する民間ネットワーク。SKYTREKが加盟。能登半島地震時など、SEMA経由で被災地への運航が話題に上った。

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